筒形(円柱と四角柱がある)の先端に自身の名前などを彫刻し、そこに朱肉を付けて
紙などに捺します。これは、日本の文化・伝統で、現在も多くの職人が技術の研鑽を重ねており、中小の企業がこの産業に関わっています。
「はんこ」が誕生したのは、文字の歴史よりも古い 6000 年以上前のことでメソポタミア(現在のシリア)と言われています。
日本では 1600 年中ごろの江戸時代に「はんこ屋」が誕生し商人、町人に広まりました。時は流れて 1873 年に「証書には必ず公的機関に登録された“はんこ”を捺すこと」が法律上定められ、以降徐々に一般の庶民も使えるようになり、現在では契約時などの人生の大切な場面で、本人の意思確認のために使用されています。
つまり「はんこ」は、個人の意思を証明するとても大切な物であり、一人ひとりオリジナルの「はんこ」を所有しており、それは自分のロゴマークのようなものです。
更にこの「はんこ」は、住民登録された地域の役所に登録することで、自分だけの「はんこ」として公的な証明書が発行可能となり、契約時に於ける意思確認の証として重要な役割を果たします。
因みに、役所に登録された自分だけの「はんこ」を“実印”と言い、個人では 15 歳から登録が可能です。また法人に於いても同様に登録でき、これは世界に誇る日本独自の制度です。
さあ、あなたも世界にひとつだけのオリジナルの「はんこ」をつくりませんか!
日本に興味のある方はもちろん!そして親しい方へのギフトとして「はんこ」はと
てもお薦めです。所有しても場所をとりませんし、実用性もあります。手紙の最後
や、作品のサインの脇に、「はんこ」を捺せばきっと目を引くアクセントになりますよ!
ぜひ自分だけのオリジナル「はんこ」をつくってみてください!
「はんこ」を捺すって少し手間ですが、不思議とそこには、何か魂みたいなものがこもります。
デジタルの時代だからこそ、このようなアナログな行為がとっても大切で、「ひと手間」を惜しまないちょっとしたことが、社会や人間関係を豊かにするのではないでしょうか。
友達・家族・恋人との手紙のやりとりなどの最後に「はんこ」を捺す!
こんな“ひと手間”が世界中で流行るといいですね。